ふくろうクリニック

堺市、大阪市の在宅医療ならふくろうクリニック

072-260-9450

fax.072-260-9454

menu

診療詳細 treatment 診療詳細

湿疹・皮膚炎

皮膚科
湿疹・皮膚炎

湿疹・皮膚炎とは

皮膚の表面に起きる炎症のことを総称して「湿疹・皮膚炎」とよびます。
皮膚には外界からの刺激物質や紫外線などを遮断して侵入を防ぐ役割があり、日常的に外の刺激から体を守ってくれています。
これをバリア機能とよびます。しかし、バリア機能でも守りきれない刺激が起こることでブツブツや水ぶくれ、かぶれなどができます。

湿疹は、外的要因と内的要因が重なり合って起こり、原因がわからないもの、原因がある程度特定できるものでよび方が変わってきます。

湿疹・皮膚炎の症状

症状はかゆみと皮膚表面の変化が主です。
皮膚の赤みから始まり、皮膚のブツブツ、水ぶくれを経過して、やがて膿疱へと進行していきます。

  1. 紅斑(赤み)…皮膚に炎症が起き、毛細血管が拡張
  2. 滲出性丘疹(ブツブツ)…滲出液が皮下に浸み出て、ブツブツした膨らみができる
  3. 小水疱(水ぶくれ)…さらに滲出液が出る
  4. 膿疱(膿を持つ水ぶくれ)…炎症が進んで水ぶくれの中に白くドロッとした膿が溜まることもある
  5. びらん(ただれ・ジュクジュク)…水ぶくれが破れる
  6. 痂皮(かさぶた)…滲出液が固まってかさぶたをつくる
  7. 落屑(皮膚・かさぶたの剥がれ)…肌のターンオーバーによって、変化した肌やかさぶたが剥がれ落ちる

といった経過です。
湿疹が慢性化すると、肌がゴワゴワして皮膚が分厚くなる苔癬化(たいせんか)や肌の黒ずみ(色素沈着)となったり、治癒に時間がかかる場合があります。

湿疹・皮膚炎の原因

刺激の強い物質に触れる「外的要因」と、一人ひとりの体質や体調などの「内的要因」の2つに分けられます。

外的要因

薬剤・化学物質・アレルゲン・金属・日光・カビ・細菌・気候変化など

内的要因

アレルギー体質・アトピー素因・内臓疾患・肌のバリア機能低下・皮脂や汗の量など

湿疹・皮膚炎の診断基準

診断方法としては視診と問診が主になります。
視診による皮膚症状の形態的特徴の観察と問診による原因の推定が重要です。アレルギーなど原因がはっきりわかるものに関しては各種検査にて診断します。

貼付(パッチ)テスト

抗原物質を正常皮膚に貼付して48時間後に同部が発赤するかを判定する。

プリックテスト

抗原溶液を針で傷つけた皮膚にたらして15~30分後に同部の腫れ・赤みの有無を判定する。

特異的IgE抗体検査

アレルギー反応引き起こす生活環境アレルゲンに対する血液中のIgE抗体濃度を測定する。

リンパ球幼若化試験

アレルギー性薬疹などの原因被疑薬と血液中のリンパ球の反応を測定する。

皮膚生検

病変の一部を局所麻酔後に切除して組織標本を作製し、皮膚病理組織反応を診断する。

湿疹・皮膚炎の治療法

湿疹が現れた時の治療法には、原因の除去、スキンケア、薬物療法があります。

原因の除去

原因物質そのものを避けることで予防が可能になります。

スキンケア

肌を清潔にして保湿をすることで予防につながります。全身の肌の乾燥を感じる時は、保湿剤などで肌の水分量を補うことで予防します。また普段使うせっけん・ボディソープは「低刺激」「敏感肌用」を使用するとよいでしょう。

薬物療法

湿疹の治療には、塗り薬(ステロイド)が有効です。
症状が軽い場合は、かゆみを抑える抗ヒスタミン成分を配合したもので治療効果が期待できます。また湿疹・かぶれ用の市販薬でのセルフケアも可能です。
症状が強い場合は、ストロングステロイドやミディアムステロイドを選択して早めに患部の炎症を抑えましょう。
市販のステロイド外用薬を使用する前には、必ず説明書を読み、正しい使い方について理解することが重要です。

お問い合わせ contact お問い合わせ

072-260-9450

電話受付 平日9:00~16:00